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【2013-2Q決算③】 なぜ好決算?設備機器メーカー決算考察@w@! [決算考察]

【注意】ブログ&HPの内容による利益損益に関しては、一切の責任を負いません。
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いやぁ~どうもです。

これまで各企業の2Q決算をみてきましたが、斜陽産業と揶揄されるこの業界で
増収増益が相次いでいる部門があります。パチンコメーカー?パチスロメーカー?
或いはホールさん?、、、いえいえ、実は現代のホール経営に欠かすことのでき
ないホール向けコンピュータシステム(いわゆるホルコン)やデータ表示機などを
取扱う設備機器メーカーです。そんなわけで、だいぶ日が経ってしまいましたが、
今回は好決算が続く設備機器メーカーの業績と、昔とは大きく様変わりした市場
環境について考察してみたいと思います(`・ω・´)

ニュースなどでもご存知のとおり、全国のホール売上高は年々縮小傾向にあり、
「レジャー白書2012」によれば、前年に比べてパチンコ人口が410万人も減少
している(1670万人⇒1260万人)という、やや信じがたいデータも出ています。
当然のことながら全国のホール件数も徐々に減っており、過去10年間でみると
1度もプラスに転じることなく、毎年多くのホールさんが何かしらの理由で廃業や
撤退に追い込まれています。

ではなぜ顧客であるホールさんが減り続けるなか、設備機器メーカーの売上げは
伸びているのでしょうか!?そのヒントが下記グラフに隠されています。
yuugiki_data_20121118_v1.PNG
見てもらうとわかりますが、店舗数は毎年減り続けているのに遊技機の設置台数
はあまり変わってなく、2009年以降は増加傾向にあるぐらいデス。これがなにを
意味するのかというと、「ホール経営のビジネスモデルが大きく変わっている!」
と読み解くことができます。もうちょっと詳しく解説していきます。

ひと昔前までは、経営悪化などで閉店したホールを丸ごと買い叩き、あまりお金を
かけずにリニューアルして店舗数を増やしていくところが大半でしたが、いまでは
200台~300台クラスの中規模ホールを新規オープンしても集客が難しく、そこに
マルハンやダイナムのような資金力のある大手法人が参入してくると、お客さんを
根こそぎ取られて対抗すら難しい状況デス((((;゜Д゜)))

そのため近年は、そこそこ規模のある法人同士のM&A(経営統合や企業買収)
が進んでおり、あまり表立っては出てきませんが、定期的にそういったネタを業界
ニュースで見かけるようになりました。事業規模が大きくなれば、売上げも増えて
銀行から資金を借りやすくなり、容易に大規模なホールが作れるようになります。
ダイナムや金馬車などの大手法人が海外での株式上場を急いだことも、生き残り
をかけた事業戦略の一環といえます。

よって、市場規模が縮小するなかで設備機器メーカーの業績が伸びているのは、
①ホールの大型化が進んでいることと、②それがホール経営のビジネスモデル
として大手法人以外にも広まっているためであり、新規出店の案件は設備機器
メーカーにとって「超」がつくほどのドル箱事業デス。警察庁発表の資料によると
現在500台以上設置のホールは全体の21%ほど、1000台以上が約1.5%
となっており、この傾向はしばらく続くものとみています(`・ω・´)

さてここで、設備機器メーカーの2Q決算をみてみましょう。(PERやPBR指数は
11月16日の終値から計算されています。)
20121118_DK2Q_v1.PNG
PERの低い順から並べてみましたが、ダイコク電機とゲームカードの割安ぶりが
際立っています。特にダイコク電機は1Qがあまりにも良すぎたため、その反動が
気になってましたが倍近い利益をあげており、一時的なものではない収益モデル
の確立が証明されました。

ポジショントークになりますが、いまの株価水準で通期純利益40億円ならPERは
7倍台を割り込み、株価2000円を想定しても7.4倍しかありません。ここ最近は
ボラティリティの大きさばかりが目立ちますが、値動きに惑わされず安いところで
しっかり拾っていくことをオススメしますよ(`・ω・´)

ではぁ。。。

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