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遊技機の販売台数から利益ベースを予想しよう@w@! [株日記]

【注意】ブログ&HPの内容による利益損益に関しては、一切の責任を負いません。
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いやぁ~どうもです。

遊技機メーカーの業績は、パチンコ機やパチスロ機がどれぐらい導入されている
のか把握できれば、大まかに予想することが可能デス。それが市場コンセンサス
と掛け離れていたり、株価と照らし合わせて適正なのか見極めて投資することで
魅力的なリターンを得られるようになります。

しかし、これまでの決算考察を見てもわかるように過去の販売実績と比べて利益
ベースを想定しても、決算の度に遊技機1台あたりの利益率が変わってくるため、
前期2Qのユニバーサルみたいに大きく外すことも珍しくありません。これは大手
法人に対する大幅な値引きやリユース販売が定着し、更には販促費の増加など、
様ざまな要因が関係しています(´・ω・`)

そこで今回は過去の決算から販売台数と利益の関係について、売上高の90%
以上を遊技機事業で稼いでいるSANKYOと藤商事を対象に分析してみました。
(一応、2社以外の遊技機メーカーも検討しましたが、セガサミーと平和は他にも
収益事業があり、ユニバーサルは2013年までWYNN株の投資収益分が計上
されているため、なくなく除外しています。)

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では、SANKYOから見ていきましょう(`・ω・´)
sankyo_kessan_data.png
あまり古いデータを持ち出しても参考にならないので、自分が保管している6年分
の決算資料を基にしました。遊技機単価については、売上げを販売台数で割った
金額なので実際の単価とは異なりますが、期毎のバラツキが伺えると思います。
やはりBistyブランド(フィールズ販売のエヴァ版権)が絡むと、機械単価は落ちる
傾向にあるようデス。

こうして見ると最近の業績こそ厳しいものの、主力機種でガッツリ稼き、その他で
手堅く利益を上積みしていて安定感があります。販売シェアはそこそこあるので、
あとは主力となる手持ち機種をどれだけ増やしていけるか?というところでしょう。
それにしても、2011年までの+300億円を超える決算は圧巻だよね。

≪販売台数と純利益の統計グラフ≫
sankyo_kessan_data3.png
販売台数と純利益の関係をグラフにしてみました。各期で7万台ほど売れば黒字
を確保できるらしく、今期はパチンコ筐体の統一化(数億円のコスト削減)によって
もう少し損益分岐点を下げてくるかもしれません。1Q決算では4万台~5万台の
販売見込みとなっており、やや赤字になると予想しています(´・ω・`)

■追記
純利益は決算数値をそのまま流用しているので、遊技機事業に関係のない損益
も含まれており、例えば4番目のグラフは役員退職慰労金の廃止で特別損失が
計上されています。全てを鵜呑みにせず、そういった点も考慮して見てください。

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続いて、藤商事を見てみましょう(`・ω・´)
fujisyouji_kessan_data.png
SANKYOのあとに見てしまうとスケールダウンしますが、会社の規模を考えれば
売上げ利益ともに見劣りする点はありません。藤商事は研究開発費を3Q以降に
スライドさせる傾向があるため下期にかけて利益を落としやすく、3月に社員さん
とお話したときも4Qの低迷を如何にしてカバーするのか?という点を経営課題に
あげてました。今でも十分健闘してるけど、もう少し安定感がほしいよね。

≪販売台数と純利益の統計グラフ≫
fujisyouji_kessan_data3.png
販売台数による藤商事の損益分岐点は約2.6万台となっており、3万台いけば
純利益で5億円程度の上積みが期待できそうデス。今期1Qは7月6日から導入
されている「CRリング呪い再び(1万台予定)」の計上タイミングにもよりますが、
工場出荷時期を考えれば、まず問題ないでしょう。

今回の分析から販売台数ベースで、SANKYOは7万台、藤商事は2.6万台が
損益分岐点になることがわかりました。今後も集計を続けて、決算精度を上げて
いけたら良いなと思います。

次回は、「パチンコ関連株の決算日をチェックしよう!」をお送りします@w@ノシ

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放浪院生

膨大なデータの整理御苦労さまです。

とても面白かったので早速真似てみました・・・。数字並べられると傾向を見つけたくなります><

しかし自分は、四半期ごとに集計は心が折れそうなのでまずは2015年度で半期ずつで計算を・・・。
平和の2015年度の遊技機セグメントの売上高121380(上半期69132下半期52248)(百万)で計算。
販売台数が上半期パチンコ161872台スロット33172台、下半期パチンコ90231台スロット59591台で通期で合計34.4万台
→上半期で遊技機単価35.4万、下半期で34.8万

原価率がゴルフ事業と合算なので60%の数字はやや精度に欠けますが・・・藤商事の原価率とゴルフ事業統合前の平和の原価率が大体55%なのでこの55%を採用し、売上高にして400億、台数にして通期で11.6万台前後が平和の損益分岐点な気がします。(ざーっと計算しただけなので間違っていたらごめんなさい;;)

しかし・・・原価率1%ずれると結構ずれてしまうので、やっぱりグラフ作って傾向みなければわかりませんね><
パチンコスロット合算で通期で10万台~12万台くらいが分岐点の目安で・・・とアバウトになりましたw

またじっくり決算書とにらめっこします・・・




by 放浪院生 (2015-07-31 01:38) 

あるまに

平和はPGMの連結もあって、売上げと純利益の正確な統計を出すのは
難しいと思って取り上げなかったのですが、放浪院生さんの数値をみて、
ネタにしてみたくなりました。ざくっりだと通期で11.6万台あたりが損益
分岐点なんですね@w@!

エクセルフォームに入れるだけ(実はこれが大変なんですけどw)なので
2Q決算までに検討してみたいと思います。

by あるまに (2015-08-01 23:11) 

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