【2014-通期決算②】 遊技機関連メーカー決算考察@w@! [決算考察]
【注意】ブログ&HPの内容による利益損益に関しては、一切の責任を負いません。
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いやぁ~どうもです。
前回に引続き、遊技機関連メーカーの通期決算考察をお送りします。今回は平和、
ユニバーサル、GCジョイコの3社を見ていきましょう。
平和
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■平成26年3月期通期決算(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
売上高 : 1815.70億円
営業利益 : 369.09億円
経常利益 : 354.05億円
通期純利益 : 203.61億円
■今期会社予想(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
売上高 : 2060.00億円 (前期比:13.5%)
営業利益 : 444.00億円 (前期比:20.3%)
経常利益 : 427.00億円 (前期比:20.6%)
通期純利益 : 255.00億円 (前期比:25.2%)
■業績考察
4Qは「CRぱちんこRio2」を14981台、「主役は銭形2」を44337台、増産分の
「CRルパン三世~消されたルパン~」を41380台販売して、通期の累計台数は
パチンコ機が197146台、パチスロ機が120802台となりました。
≪遊技機販売の進捗状況≫
※営業利益には遊技機事業以外の損益も含まれています。決算は前期、目標は
今期の数値になります。
昨年11月に販売されて以来、いまだにホールで高稼働+追加導入が続いている
「CRルパン三世」ですが、12月末で43370台、3月末で84750台と増えていき
6ヶ月を過ぎた現在もその勢いは衰えず、4月末時点の受注分で12万台を超えて
います。実際にホールさんを覘いても増台を繰り返して、半島から1島に、1島から
BOXに増やしているところを多く見かけます。
今期はパチンコ機を25万台、パチスロ機を12万台予定しており、前期実績よりも
+5.2万台ほど増えていますが、1Qだけで「CRスーパーストリートファイター4」
の3万台、「CR女だらけの水泳大会」の1万台、今期増産する「CRルパン三世」
の4万台で既に8万台をクリアしており、少数台数ながら「マジックモンスター3」や
「新戦国乙女」もあって、SANKYOやセガサミーよりは現実的な数値でしょう。
問題は2Q以降になりますが、これまで無理な販売計画を立ててこなかった平和
が合わせて37万台を見込んでいることから、それなりの勝算があると考えて良さ
そうデス。ただし、今後リリースされる遊技機によっては状況が一変する可能性も
あり、しばらくは「CRルパン三世」のおかげで、どんな台でも安定して売れますが、
稼働率が伴わなければ高い信用も瞬く間に失われます。ホールさんがメーカーに
下す機械評価は、あくまで水モノということを忘れてはいけません((((;゜Д゜)))
株価については今期の純利益255億円で計算すると、株価1800円でPER7倍
となっており、かなりの割安水準デス。決算発表後に+9%ほど上がりましたが、
いまは新高値を目指すよりも値固めすることの方が大事で、このまま1800円台
を維持できるようなら、2000円(PER7.8倍)から2300円(PER9倍)も夢では
ないでしょう(`・ω・´)
ユニバーサルエンターテインメント
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■平成26年3月期通期決算(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
売上高 : 867.60億円
営業利益 : 246.50億円
経常利益 : 236.26億円
通期純利益 : 94.09億円
■今期会社予想(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
売上高 : 970.00億円 (前期比: 11.8%)
営業利益 : 210.00億円 (前期比:-14.8%)
経常利益 : 200.00億円 (前期比:-15.3%)
通期純利益 : 90.00億円 (前期比: -4.3%)
■業績考察
4Qは「バジリスク絆」を54000台、「アナザーゴッドハーデス」を66000台販売
して、通期の累計台数は215000台となりました。
≪遊技機販売の進捗状況≫
※営業利益には遊技機事業以外の損益も含まれています。決算は前期、目標は
今期の数値になります。
フィールズの決算資料には「アナザーゴッドハーデス」の販売台数が54127台と
書いてあることから、新パネルによる追加生産分(ユニバーサル直販分)は3月末
時点で約12000台だったようデス。またフィールズに対する遊技機売上げとして
171.42億円が計上されており、ミズホからの卸値は1台あたり約31.6万円で
あることがわかりました(`・ω・´)
前期決算については予想に対して売上げで-15.6%、営業利益で-20.5%、
純利益で-47.1%と遠く及ばなかったものの、3Qまでの苦しい業績を考えれば
十分すぎる追い上げでしょう。今期はパチスロ機のみで約22万台を予定しており、
ほぼ前期と変わらない現実的な業績を見込んでいます。
株価は今期の純利益90億円をベースにして計算すると、1800円でPER16倍と
なり、指数的には適正水準だと思いますが、あとは株式市場がどう判断するのか
というところでしょう。カジノに期待するなら2000円(PER17.8倍)、業績を悲観
するなら1500円(PER13.4倍)もありえますが、とりあえずは下値を探る展開
になると思います@w@;
ゲームカードジョイコホールディングス
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■平成26年3月期通期決算(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
売上高 : 341.92億円
営業利益 : 17.64億円
経常利益 : 18.49億円
通期純利益 : 9.00億円
■今期会社予想(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
売上高 : 300.00億円 (前期比:-12.3%)
営業利益 : 4.00億円 (前期比:-77.3%)
経常利益 : 4.00億円 (前期比:-78.4%)
通期純利益 : 1.00億円 (前期比:-88.9%)
■業績考察
ダイコク電機がCRユニット(プリペイドカードシステム機器)に新規参入して以来、
年を追うごとに業績が悪くなっており、純利益は2012年の45億円、2013年の
16億円、そして前期の9億円と悲惨な状況が続いています(´・ω・`)
これは2007年にダイコク電機と日本ゲームカード(現在のGCジョイコ)が代理店
契約を結び、ホールコンのセット機器として日本ゲームカードのCRユニットを販売
してきましたが、2年前から独自に開発したCRユニットを優先的に売るようになり、
流通チャネルとしての機能を失っているためデス。
今期は売上げで300億円、純利益で1億円となっており、前期よりも更に保守的
な業績予想を出してきました。事業環境を考えれば仕方のない部分もありますが、
純利益率0.33%というのは、どれだけ効率の悪い経営をしているのかという話
であり、製造業としてちょっと終わっています。こんな適当すぎる数値を出されても
投資家は安心どころか疑心暗鬼に陥るだけでしょう((((;゜Д゜)))
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最後に遊技機関連メーカーの株価指数を見ておきましょう。数値は5月16日(金)
の終値で算出されており、評価は進捗率や今後の業績見通しを考慮しています。
残りはJALCOだけですが、決算発表できるのか微妙な感じですね@w@;
次回は、「パチンコ・パチスロ通期決算考察(その3)」をお送りします。ではぁ。。。
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いやぁ~どうもです。
前回に引続き、遊技機関連メーカーの通期決算考察をお送りします。今回は平和、
ユニバーサル、GCジョイコの3社を見ていきましょう。
平和
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■平成26年3月期通期決算(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
売上高 : 1815.70億円
営業利益 : 369.09億円
経常利益 : 354.05億円
通期純利益 : 203.61億円
■今期会社予想(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
売上高 : 2060.00億円 (前期比:13.5%)
営業利益 : 444.00億円 (前期比:20.3%)
経常利益 : 427.00億円 (前期比:20.6%)
通期純利益 : 255.00億円 (前期比:25.2%)
■業績考察
4Qは「CRぱちんこRio2」を14981台、「主役は銭形2」を44337台、増産分の
「CRルパン三世~消されたルパン~」を41380台販売して、通期の累計台数は
パチンコ機が197146台、パチスロ機が120802台となりました。
≪遊技機販売の進捗状況≫
※営業利益には遊技機事業以外の損益も含まれています。決算は前期、目標は
今期の数値になります。
昨年11月に販売されて以来、いまだにホールで高稼働+追加導入が続いている
「CRルパン三世」ですが、12月末で43370台、3月末で84750台と増えていき
6ヶ月を過ぎた現在もその勢いは衰えず、4月末時点の受注分で12万台を超えて
います。実際にホールさんを覘いても増台を繰り返して、半島から1島に、1島から
BOXに増やしているところを多く見かけます。
今期はパチンコ機を25万台、パチスロ機を12万台予定しており、前期実績よりも
+5.2万台ほど増えていますが、1Qだけで「CRスーパーストリートファイター4」
の3万台、「CR女だらけの水泳大会」の1万台、今期増産する「CRルパン三世」
の4万台で既に8万台をクリアしており、少数台数ながら「マジックモンスター3」や
「新戦国乙女」もあって、SANKYOやセガサミーよりは現実的な数値でしょう。
問題は2Q以降になりますが、これまで無理な販売計画を立ててこなかった平和
が合わせて37万台を見込んでいることから、それなりの勝算があると考えて良さ
そうデス。ただし、今後リリースされる遊技機によっては状況が一変する可能性も
あり、しばらくは「CRルパン三世」のおかげで、どんな台でも安定して売れますが、
稼働率が伴わなければ高い信用も瞬く間に失われます。ホールさんがメーカーに
下す機械評価は、あくまで水モノということを忘れてはいけません((((;゜Д゜)))
株価については今期の純利益255億円で計算すると、株価1800円でPER7倍
となっており、かなりの割安水準デス。決算発表後に+9%ほど上がりましたが、
いまは新高値を目指すよりも値固めすることの方が大事で、このまま1800円台
を維持できるようなら、2000円(PER7.8倍)から2300円(PER9倍)も夢では
ないでしょう(`・ω・´)
ユニバーサルエンターテインメント
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■平成26年3月期通期決算(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
売上高 : 867.60億円
営業利益 : 246.50億円
経常利益 : 236.26億円
通期純利益 : 94.09億円
■今期会社予想(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
売上高 : 970.00億円 (前期比: 11.8%)
営業利益 : 210.00億円 (前期比:-14.8%)
経常利益 : 200.00億円 (前期比:-15.3%)
通期純利益 : 90.00億円 (前期比: -4.3%)
■業績考察
4Qは「バジリスク絆」を54000台、「アナザーゴッドハーデス」を66000台販売
して、通期の累計台数は215000台となりました。
≪遊技機販売の進捗状況≫
※営業利益には遊技機事業以外の損益も含まれています。決算は前期、目標は
今期の数値になります。
フィールズの決算資料には「アナザーゴッドハーデス」の販売台数が54127台と
書いてあることから、新パネルによる追加生産分(ユニバーサル直販分)は3月末
時点で約12000台だったようデス。またフィールズに対する遊技機売上げとして
171.42億円が計上されており、ミズホからの卸値は1台あたり約31.6万円で
あることがわかりました(`・ω・´)
前期決算については予想に対して売上げで-15.6%、営業利益で-20.5%、
純利益で-47.1%と遠く及ばなかったものの、3Qまでの苦しい業績を考えれば
十分すぎる追い上げでしょう。今期はパチスロ機のみで約22万台を予定しており、
ほぼ前期と変わらない現実的な業績を見込んでいます。
株価は今期の純利益90億円をベースにして計算すると、1800円でPER16倍と
なり、指数的には適正水準だと思いますが、あとは株式市場がどう判断するのか
というところでしょう。カジノに期待するなら2000円(PER17.8倍)、業績を悲観
するなら1500円(PER13.4倍)もありえますが、とりあえずは下値を探る展開
になると思います@w@;
ゲームカードジョイコホールディングス
-----------------------------------------------------------------
■平成26年3月期通期決算(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
売上高 : 341.92億円
営業利益 : 17.64億円
経常利益 : 18.49億円
通期純利益 : 9.00億円
■今期会社予想(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
売上高 : 300.00億円 (前期比:-12.3%)
営業利益 : 4.00億円 (前期比:-77.3%)
経常利益 : 4.00億円 (前期比:-78.4%)
通期純利益 : 1.00億円 (前期比:-88.9%)
■業績考察
ダイコク電機がCRユニット(プリペイドカードシステム機器)に新規参入して以来、
年を追うごとに業績が悪くなっており、純利益は2012年の45億円、2013年の
16億円、そして前期の9億円と悲惨な状況が続いています(´・ω・`)
これは2007年にダイコク電機と日本ゲームカード(現在のGCジョイコ)が代理店
契約を結び、ホールコンのセット機器として日本ゲームカードのCRユニットを販売
してきましたが、2年前から独自に開発したCRユニットを優先的に売るようになり、
流通チャネルとしての機能を失っているためデス。
今期は売上げで300億円、純利益で1億円となっており、前期よりも更に保守的
な業績予想を出してきました。事業環境を考えれば仕方のない部分もありますが、
純利益率0.33%というのは、どれだけ効率の悪い経営をしているのかという話
であり、製造業としてちょっと終わっています。こんな適当すぎる数値を出されても
投資家は安心どころか疑心暗鬼に陥るだけでしょう((((;゜Д゜)))
-----------------------------------------------------------------
最後に遊技機関連メーカーの株価指数を見ておきましょう。数値は5月16日(金)
の終値で算出されており、評価は進捗率や今後の業績見通しを考慮しています。
残りはJALCOだけですが、決算発表できるのか微妙な感じですね@w@;
次回は、「パチンコ・パチスロ通期決算考察(その3)」をお送りします。ではぁ。。。
毎回、非常にわかりやすい内容で勉強になります。
ありがとうございます。
遊技機関連、もう少し注目度上がってほしいですね。
配当は良いんだけどなぁ(^^♪
by セラ (2014-05-23 18:28)
お久しぶりです。いつも参考にしており、勉強になります。
今期は軒並み減益予想で業界の環境の厳しさがうかがえます。まあ、わからないというのが正直なところかもしれませんが。
ダイコク電機の考察も楽しみにしています。
いつものように減配&減益予想が想定されたため、様子見していたのですが、1,500円切ったので金曜日に買っちゃいました。
今の市場はちょっとでも弱気予想を出そうもんなら売り浴びせられる傾向にあるようですね。それだけリスクに敏感なんでしょうが。
ではまた。
by AI55 (2014-05-25 16:28)
セラさん、どうもです@w@!
5月暴落説の後退で、遊技機関連も少しずつ活気づいてきたような気が
しますね。まあその前にどんだけ売られてるの?という話もありますけど、
カジノネタもありますし、良い方向へ行くように期待したいデス@w@;
AI55さん、お久しぶりです。見ていただき、ありがとうございます>w<;
遊技機メーカーについては、いつも強気なユニバーサルでさえ業績予想
を抑えるぐらい厳しくなっていると感じています。まあ今に始まった話でも
ないでしょうが、昨年あたりから大手ホールさんを中心に営業スタイルが
大きく変わっていて、特にパチンコ機は実績のあるシリーズモノを除いて
販売計画で3万台を超えるような話は聞かなくなりました((((;゜Д゜)))
詳しくは次々回あたりに書こうと思います。とりあえずサボっていたので、
明日ぐらいにダイコク電機と藤商事の決算考察を上げたいと思います。
良かったらまた見てください@w@ノシ
by あるまに (2014-05-27 15:35)